スーパーソリウェルパウダー

公募結果資料
Result Data

【公募の目的】
広く除染技術を公募し、県が除染実施前及び実施後の放射線量等の測定を行い、技術の評価を実施することにより、除染の効果的・効率的な方法を普及させ、もって、県内各地における除染活動を促進することを目的とする。
 
【対象とした除染技術】
(1)放射性物質で汚染された構造物(屋根・屋上・壁面・底面)等の除染技術
(2)放射牲物質で汚染された土壌(農地を除く。)の減容化技術
(3)その他の除染技術
 
【審査方法】
応募のあった除染技術について、福島県除染アドバイザーで構成される福島県除染技術実証事業者査委員会において、実証・再現可能性、除染効果及び副次的な環境影響等の観点から審査を実施した。

水処理結果
Water Disposal Result

【構造物等の除染技術の実地試験結果概要】
福島県除染技術実証事業で実地試験を実施する技術として選定した20件の技術のうち、構造物等の除染技術10件について、「福島県除染技術実証事 業審査委員会」の意見を踏まえ、各技術の実証結果をとりまとめたものである。
 
【除染技術の概要】
放射性物質用凝集剤を用いた除染工法 (プール・ため池等汚染水浄化技術)
凝集剤(スーパーソリウエルパウダー)を使用した凝集沈殿により放射性物質を含む水を処理する技術)
 
【除染対象物】
防火貯水槽に貯留された放射性物質を含む水
 
【水の放射性セシウム濃度分析結果】
(除染前)26,900 Bq/L〜不検出
※防火貯水槽の深度別に分析
(除染後)不検出
 
【評価等】
凝集沈殿により放射性物質が検出されないレベルまで除去できることが認められた。
実証機器は可搬型であり、プールや貯水槽等の汚染水処理に適用が可能である。

土壌減容化
Formation of Soil

【土壌の減容化技術の実地試験結果概要】
福島県除染技術実証事業で実地試験を実施する技術として選定した20件の技術のうち、土壌減容化技術(農地を除く)9件について、「福島県除染技術実証事業審査委員会」の意見を踏まえ、各技術の実証結果をとりまとめたものである。
 
【除染技術の概要】
放射性物質用凝集剤を用いた土壌の減容化技術
土壌を水で洗浄、分級し、発生した泥水を凝集剤(スーパーソリウェルパウダー)で凝集沈殿処理する技術
 
【除染率】
大容量 96%
小容量 94%
 
【減量率】
大容量 84%
小容量 81%
 
【評価等】
大容量の減容化技術では、除染率は96%、減量率は84%であった。
小容量の減容化技術では、除染率は94%、減量率は81%であった。
当該技術は、凝集剤(SSP)により、スムーズに排水の処理を実施することができた。
小容量の減容化技術については、機器がコンパクトで、トラックに積載可能であるが、作業に伴う汚染の拡散に留意する必要がある。